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山下ふ頭の「民設民営」って何? 市と民間、誰が何をつくる


山下ふ頭の再開発資料を読むと、「民設民営を基本」という言葉が出てきます。

では、横浜市は何もつくらず、民間企業が全部を決めるのでしょうか。公式資料を追うと、そう単純ではありません。

横浜市が2025年10月に示したサウンディング調査実施要領では、山下ふ頭再開発は「民設民営を基本」とされています。開発を担う事業者の知見やノウハウを生かすことが、その理由として示されています。

一方、市会の令和8年度予算第一特別委員会では、市側と民間側の役割について、もう少し具体的な説明がされています。

市側の役割として挙げられたのは、土地利用の調整や、地区内外をつなぐインフラの整備などです。民間側については、新たな施設等の整備に加え、地区内道路や緑地などの整備、管理運営体制の構築などが挙げられています。

つまり「民設民営」は、「横浜市が関与しない」という意味ではありません。公共側が担う基盤や調整と、民間が担う整備・運営を組み合わせて進める考え方です。市側も同じ委員会で「公民連携を基本」と説明しています。

ここは、山下ふ頭を見るうえで重要なポイントです。

たとえば「誰がお金を出すのか」「道路や緑地は誰が整備するのか」「完成後は誰が管理するのか」は、一つの言葉だけでは分かりません。公共と民間の役割を項目ごとに見る必要があります。

そして、まだ最終形が全部決まったわけでもありません。横浜市は2026年3月に事業計画案をまとめ、4月7日から5月31日まで市民意見を募集しました。現在は、その議論を積み上げて新たな事業計画を策定する段階です。

今後の目標は、令和9年末、つまり2027年末の事業化と、2030年代前半の供用開始です。

山下ふ頭のニュースを見るときは、「民設民営」という四文字だけで判断せず、次に出てくる事業計画で、市と民間の役割、費用負担、整備範囲、管理運営がどこまで具体化されるかを見ると、計画の実像がつかみやすくなります。