速報一覧 →

横浜の蛇口の水は、5系統の水源から来ている


横浜で蛇口をひねると、当たり前のように水が出ます。

でも、その水はどこから来ているのでしょう。

横浜市水道局の「横浜の水道 2026」によると、市が保有する水源は5系統あります。道志川系統、相模湖系統、馬入川系統、神奈川県内広域水道企業団の酒匂川系統、同じく相模川系統です。合わせた保有水源量は1日1,955,700立方メートルです。

名前だけを見ると複雑ですが、水の出発点をたどると景色が見えてきます。

道志川系統は、相模川の支流である道志川の水を利用します。相模湖系統は相模湖、馬入川系統は津久井湖につながる相模川の水を利用します。企業団の酒匂川系統は丹沢湖、相模川系統は宮ヶ瀬湖を水源としています。

つまり、横浜の水道は横浜市内だけで完結していません。神奈川県内の湖や川だけでなく、山梨県を流れる道志川ともつながっています。

特に道志川には、横浜との長い関係があります。横浜市水道局は山梨県道志村に水源林を持ち、1916年に山林を購入して以来、100年以上にわたり管理してきました。

水源林は単に「水の近くにある森」ではありません。横浜市は、森林が雨水を吸収し、地下水を育て、河川へ流れ出る量を調整し、土砂流出や洪水を緩和する働きを「水源かん養機能」と説明しています。

コップ一杯の水を見るだけでは、山や森、ダム、川とのつながりは見えません。しかし蛇口から逆向きにたどれば、横浜の暮らしが市境を越えた大きな水循環に支えられていることが分かります。

次に水を飲むとき、「これはどの水源から来たのだろう」と考えてみると、いつもの蛇口が少し違って見えるかもしれません。