栄区の放課後の居場所は二つの事業に分かれる。時間と料金の決まり方を確かめる
この記事が答えること
横浜市栄区で小学生の放課後の預け先を探すとき、最初に突き当たるのは「放課後キッズクラブ」と「放課後児童クラブ」という二つの名前の違いです。この記事では、横浜市と栄区の公式ページに書かれている内容だけを使って、次のことを確認します。
- 二つの事業は、実施場所・対象・運営主体のどこが違うと公式に書かれているか
- キッズクラブの三つの利用区分ごとに、開所時間と利用料がどう定められているか
- 栄区内のキッズクラブと児童クラブが、それぞれ公式ページ上でどう一覧化されているか
- 長期休業期間の昼食提供、始業前の朝の居場所、オンライン申込の仕組みが今どうなっているか
- 就学前の子どもを対象とする施設と、小学生の放課後の居場所をどこで区別すればよいか
金額・時間・か所数は、いずれも本文中で「どの公式ページにそう書かれているか」を明示しています。制度は変わることがあるため、申し込みの前には必ず出典欄のページで最新の記載をご確認ください。
放課後の居場所は事業が二本立てになっている。まず入口が違う
栄区の「小学生の放課後」のページには、「横浜市には、小学生の放課後の居場所(生活の場)として「放課後キッズクラブ」と「放課後児童クラブ」があります。」と書かれています。名前が似ていますが、別々の仕組みです。
横浜市の「初めての人へ(放課後の居場所の概要)」のページでは、両者は次のように説明されています。
放課後キッズクラブについては「小学校の施設内にあります。遊びの場と生活の場を兼ね備え、安全で快適な放課後の居場所を児童に提供するために実施されています。」、放課後児童クラブについては「一軒家や集合住宅などの民間施設にあります。就労などにより、昼間保護者が働いている家庭等の児童を対象に、遊びと生活の場を提供するために実施されています。」と記載されています。対象児童は同ページの比較表でどちらも「小学1年生から6年生」とされています。
横浜市の放課後キッズクラブのページには、事業の趣旨として「放課後キッズクラブは、小学校施設を活用して実施する事業です。①全ての子どもたちを対象に無償で「遊びの場」を提供すること、②留守家庭児童を対象に「生活の場」を提供することを目的に実施しています。」と書かれています。同ページの対象児童は「原則として、当該実施校に通学する1~6年生で、利用を希望する児童」です。
つまり、一つの事業の中に「誰でも使える遊びの場」と「保護者が就労等で家庭にいない子どもの生活の場」が同居している点が、キッズクラブの設計上の特徴です。この二階建て構造が、次に述べる利用区分として表れます。
なお栄区のページは、キッズクラブの特徴として「●通っている学校のキッズクラブのみ利用可能です。」と記載しています。一方、児童クラブについては「●学区の制限はありません。様々な学校から通っています。」「●低学年の場合、送迎があるクラブもあります(詳細はクラブへ)。」と書かれています。通学先の学校で完結させたいのか、学区をまたいで探したいのかで、見るべき一覧が変わります。
キッズクラブの区分は三つある。帰宅時刻と月額がここで決まる
栄区の放課後キッズクラブのページには、区分の考え方が「「区分1」はすべての子どもたちを対象とした「遊びの場」。「区分2」は留守家庭児童等を対象とした「遊びと生活の場」です。」と書かれています。
横浜市の放課後キッズクラブのページに記載されている、区分ごとの開所時間は次のとおりです。
わくわく【区分1】
- 平日:放課後から午後4時まで
- 土曜日:なし
- 学校休業日:放課後キッズクラブが指定する利用時間のうち2時間程度
すくすく(ゆうやけ)【区分2A】
- 平日:放課後から午後5時まで
- 土曜日:午前8時30分から午後5時まで
- 土曜日を除く学校休業日:午前8時から午後5時まで
すくすく(ほしぞら)【区分2B】
- 平日:放課後から午後7時まで
- 土曜日:午前8時30分から午後7時まで
- 土曜日を除く学校休業日:午前8時から午後7時まで
利用料について、同じ横浜市のページには次のように記載されています。区分1のわくわくは「無料」。区分2Aのすくすく(ゆうやけ)は「4~6月及び9~3月:月額2,000円+おやつ代(実費程度)」「7・8月:月額2,500円+おやつ代(実費程度)」で、横浜市就学援助を受けている世帯、市民税所得割非課税世帯、生活保護受給世帯は無料と書かれています。区分2Bのすくすく(ほしぞら)は「4~6月及び9~3月:月額5,000円+おやつ代(実費程度)」「7・8月:月額5,500円+おやつ代(実費程度)」で、同じ三つの世帯区分についてはそれぞれ月額2,500円、月額3,000円と記載されています。
読み取れるのは、月額が年間一定ではなく、7月と8月だけ高く設定されているという点です。長期休業を含む月は開所時間が長くなるため、その分が料金表に反映される形になっています。
月額は栄区のページと市のページで書き方が違う。読むときの注意点
同じキッズクラブの利用料について、栄区の放課後キッズクラブのページは「わくわく(区分1)=無料」「すくすく(ゆうやけ・区分2A)=2000円/月」「すくすく(ほしぞら・区分2B)=5000円/月」と、月額を一本の数字で記載しています。栄区の「小学生の放課後」のページでも「②区分2A(すくすく)預かりの場として有料(2000円)で17時まで利用できます。」「③区分2B(ほしぞら)預かりの場として有料(5000円)で19時まで)利用できます。」と書かれています。
一方、前節のとおり横浜市の放課後キッズクラブのページは、同じ区分について月によって異なる金額(区分2Aは2,000円と2,500円、区分2Bは5,000円と5,500円)と「おやつ代(実費程度)」を併記しています。
この記事では、どちらか一方が正しいという判断はしません。栄区のページには通年の月額が一つの数字で示され、横浜市のページには月別の金額とおやつ代が併記されている、という記載の違いがあると理解したうえで、実際に支払う額は申し込み先のクラブと栄区福祉保健センターこども家庭支援課に確認するのが確実です。同課の連絡先は、栄区の該当ページに電話045-894-8410、ファクス045-894-8406と記載されています。
児童クラブは公式に全七か所と記載されている。学区の制限はない
栄区の放課後児童クラブ(学童保育)のページは、児童クラブを「一軒家やマンションの一室など学校の外にあり、保護者会・NPO法人などが運営しています」と説明し、「『第二のおうち』として、子どもたちが『ただいま!』と帰ってくる、ほっとくつろげるような居場所です」と記載しています。
同ページの記載は次のとおりです。
- 実施場所:「一軒家・マンションの一室など(栄区内全7か所)」
- 対象児童:「留守家庭児童などの小学生※保護者が就労などで家庭にいない児童」
- 開所時間:「平日:放課後~19時(基本)」「土曜等の学校休業:学童によって異なります」
- 利用料:「約17,000円/月(市平均)※利用料は学童や利用頻度によって異なります。各学童のウェブページでご確認ください」
利用料の約17,000円は栄区の平均ではなく「市平均」と明記されている点に注意が必要です。クラブごと・利用頻度ごとに異なるとも書かれているため、この数字を栄区の各クラブの実額として扱うことはできません。
同ページの一覧に掲載されている七つのクラブは、名称・所在地・電話番号・主な学童在籍小学校の順に次のように記載されています。
- くでん学童保育所/公田町1441-7/891-6060/本郷、桂台、公田、笠間ほか
- くでん学童 くぬぎの家/桂台東11-33/898-2015/上郷小、桂台ほか
- ルーテル学童保育会/小菅ケ谷2-26-3/892-2366/西本郷、笠間ほか
- 本郷台学童保育所/公田町497-7こみね第1ビル2階/894-0989/本郷、公田、笠間ほか
- 小菅ヶ谷学童保育所/小菅ケ谷3-11-10/894-4260/本郷台、小菅ケ谷、小山台、日野南ほか
- 栄放課後児童クラブ/小菅ケ谷2-8-18/895-1080/西本郷、小菅ケ谷、本郷台ほか
- 学童保育のあ/桂台西1-30-7/080-7084‐3710/桂台、上郷、公田ほか
なお、この一覧では施設名の「小菅ヶ谷学童保育所」と所在地表記の「小菅ケ谷」で「ヶ」と「ケ」が混在しています。どちらが正しい表記かをこの記事では断定しません。書類に記入する際は、掲載元のページの表記をそのまま確認してください。
キッズクラブ側については、栄区の放課後キッズクラブのページに「栄区内キッズクラブ一覧」の表があり、いずれも「市立○○小学校放課後キッズクラブ」という名称で掲載されています。掲載されている学校は、桜井、小菅ケ谷、庄戸、笠間、飯島、千秀、公田、小山台、西本郷、桂台、上郷、本郷台、本郷、豊田の各市立小学校です。この14という数は公式ページに書かれた数ではなく、一覧の行を数えた数です。児童クラブ側の「全7か所」が公式の記載であるのとは性質が異なります。
長期休業中の昼食提供が全クラブに広がった。夏休みの支度が軽くなる
横浜市の「放課後キッズクラブ・放課後児童クラブでの長期休業期間の昼食提供について」のページによると、実施主体は横浜市内の全ての放課後キッズクラブ・放課後児童クラブで、同ページには560か所と記載されています。
対象は「①放課後キッズクラブ:すくすく【区分2A・B】に登録の児童及びスポット利用の児童」「②放課後児童クラブ:全ての登録児童」です。キッズクラブについては区分2A・2Bの登録児童とスポット利用の児童が対象と書かれており、区分1のわくわくだけを利用する場合は対象として挙げられていません。
実施時期は「小学校の夏休み・冬休み・春休み期間」で、「土、日、祝日及びお盆期間(令和8年8月10日~14日)、年末年始(令和8年12月29日~令和9年1月3日)等を除く」と記載されています。費用は「440円(税込)/食」で、減免対象者は「1食440円から半額(220円)を減免」とされています。
申し込みは「専用の注文サイトから利用登録・注文・支払い」を行う方式で、注文期限は利用日の6日前の午前9時までと記載されています。前週のうちに注文を済ませておく必要がある、という運用です。夏休み中の弁当づくりを毎日続けるかどうかは家庭の事情によりますが、選べる仕組みが用意されていること自体は、放課後の預け先を決めるときの判断材料になります。
始業前の朝を過ごす場が栄区でも試行されている。対象校は限られる
横浜市は「小学生の朝の居場所づくりモデル事業」を実施しています。同ページには目的として「保護者の子育てと仕事の両立を支援するとともに、こどもたちが小学校の始業前の朝の時間に安心して過ごせる環境を整える」と書かれています。
令和8年度のモデル実施校として同ページに挙げられているのは、鶴見区の馬場小学校、西区の西前小学校、南区の永田小学校、保土ケ谷区の保土ケ谷小学校、磯子区の屛風浦小学校、港北区の綱島小学校、青葉区の美しが丘小学校と美しが丘東小学校、都筑区の荏田東第一小学校、そして栄区の本郷台小学校です。栄区から挙げられている学校は本郷台小学校です。
実施時間は「平日(月~金)朝7時~8時頃まで」、対象は「「モデル実施校」に在籍する児童」、利用料は「無料」で、別途保険料が「800円/年(+振込手数料)」と記載されています。
放課後の預け先を考えるときは夕方に目が向きがちですが、始業前の時間についても市がモデル事業として検証を進めている段階にあります。現時点で栄区内の全校に広がっているわけではないため、対象校かどうかは学校からの案内で確認することになります。
申し込みと入退室はオンラインに移行中。二次元コードから登録する
横浜市の「横浜市入会・利用申込 入退室管理システム(放課後e-場所システム)について」のページには、「オンラインでの利用申込や児童の入退室のお知らせを行うシステム」と記載されています。対象は放課後キッズクラブと放課後児童クラブの両方で、それぞれ向けの手引きが用意されています。
導入時期については「令和7年度から、順次導入しております」と書かれており、全てのクラブで同時に始まったものではありません。保護者の手続きは「クラブから配布された二次元コードを読み取り、必要な情報の入力をお願いいたします」とされています。
紙の申込書を前提に準備を始めると手順が食い違う可能性があります。まずは利用したいクラブから配布される案内を確認するのが先です。
就学前向けの拠点と小学生の居場所は別の制度。対象年齢を取り違えない
横浜市の地域子育て支援拠点のページには、拠点が「就学前の子どもとその保護者が遊び、交流するスペースの提供、子育て相談、子育て情報の提供などを行う子育て支援の拠点で、利用登録のうえ、無料で利用いただける施設」と説明されています。
同ページの一覧で、栄区の地域子育て支援拠点は「にこりんく」、所在地は桂町711、電話は045-898-1615と記載されています。名前の似た「にこてらす」は同じ一覧で瀬谷区の拠点(二ツ橋町469 せやまる・ふれあい館1階、045-391-8316)として掲載されており、栄区の施設ではありません。
拠点の対象は就学前の子どもとその保護者と書かれているため、小学生の放課後の預け先を探す段階では、参照すべきページが変わります。この記事で扱ってきた放課後キッズクラブ・放課後児童クラブとは別の制度です。
本や学習の場は区内の公共施設にもある。放課後の選択肢を広げる
栄区の「小学生の放課後」のページは、放課後の遊び場・学びの場として区内の施設にも触れています。同ページには「地区センターやケアプラザでも、放課後に小学生向けのいろいろなイベントを行っています。近くの施設のプログラムをチェックしてみてください。」「地区センターやコミュニティハウスにも、図書コーナーがあります。」「地区センターやケアプラザでは、ボランティアさんによる学習教室や自習スペースがあるところも!」と記載され、いずれも栄区の施設案内ページにリンクしています。同ページはまた「自然豊かな森があるのが栄区の特徴!天気の良い日は、広い森で思いっきり遊ぼう。」として区内の公園のページにも案内しています。
図書館については、横浜市立図書館一覧のページに18館が掲載されており、そのうち栄区にあるのは栄図書館(〒247-0014 栄区公田町634-9)です。栄区の「小学生の放課後」のページからも「栄図書館では本の貸し借りだけでなく、イベントなども開催しています!」として同館のページにリンクされています。
これらは預かりを伴う事業ではないため、キッズクラブや児童クラブの代わりにはなりません。ただし、区分1のわくわくで午後4時までを過ごしたあとの時間や、登録していない曜日の過ごし方を考えるうえでは、公式ページが実際に案内している選択肢として押さえておく価値があります。
出典
- 初めての人へ(放課後の居場所の概要)|横浜市(一次情報。放課後キッズクラブと放課後児童クラブの事業説明、対象児童、開所時間、比較表の出典)
- 放課後キッズクラブ|横浜市(一次情報。事業の趣旨、対象児童、区分1・2A・2Bの開所時間と月別の利用料・減免の出典)
- 放課後キッズクラブ|横浜市栄区(一次情報。栄区内キッズクラブ一覧、区分1と区分2の違い、栄区ページ側の月額表記、こども家庭支援課の連絡先の出典)
- 放課後児童クラブ(学童保育)|横浜市栄区(一次情報。栄区内全7か所という記載、各クラブの名称・所在地・電話番号、対象児童、開所時間、利用料の出典)
- 小学生の放課後|横浜市栄区(一次情報。キッズクラブと児童クラブの特徴の箇条書き、区内の地区センター・ケアプラザ・図書館などの案内の出典)
- 放課後キッズクラブ・放課後児童クラブでの長期休業期間の昼食提供について|横浜市(一次情報。昼食提供の対象、560か所という記載、実施時期と除外期間、1食440円と減免、注文期限の出典)
- 小学生の朝の居場所づくりモデル事業|横浜市(一次情報。事業の目的、令和8年度モデル実施校の一覧、実施時間、利用料と保険料の出典)
- 横浜市入会・利用申込 入退室管理システム(放課後e-場所システム)について|横浜市(一次情報。システムの機能、対象事業、令和7年度からの順次導入、二次元コードによる登録手順の出典)
- 地域子育て支援拠点|横浜市(一次情報。拠点の定義と対象、栄区「にこりんく」と瀬谷区「にこてらす」の所在地・電話番号の出典)
- 横浜市立図書館 一覧|横浜市(一次情報。市立図書館18館の名称と所在地、栄図書館の住所の出典)
- 放課後の居場所 区別一覧|横浜市(一次情報。18区それぞれの放課後キッズクラブ・放課後児童クラブのページへの入口の出典)
- 放課後児童育成|横浜市(一次情報。放課後児童育成に関する各事業ページの一覧の出典)
情報確認日 2026-08-02。本文中の時間・金額・か所数・施設名は、いずれも同日時点で上記の横浜市および横浜市栄区の公式ページに掲載されていた記載に基づいています。利用料や開所時間、実施か所は年度や運営クラブによって変わることがあり、栄区のページと横浜市のページで記載の粒度が異なる項目もあります。申し込みや費用の確認にあたっては、必ず出典欄の各ページと、栄区福祉保健センターこども家庭支援課(電話045-894-8410)または各クラブに直接ご確認ください。