磯子区の地域子育て支援拠点は「いそピヨ」。18区にメイン拠点が1つずつある
この記事が答えること
- 磯子区の地域子育て支援拠点の名前は何か
- それはどこにあり、いつ開いているのか
- 横浜市の他の区にも同じものがあるのか
- 誰が運営していて、いつまで運営するのか
- 国全体・他の政令市と比べて、横浜市のやり方は何が違うのか
先に結論を書きます。磯子区の地域子育て支援拠点は「いそピヨ」です。正式名称は横浜市磯子区地域子育て支援拠点「いそピヨ」。そして横浜市は、18区それぞれに拠点を1か所ずつ置いています。磯子区だけの特別な施設ではなく、18区に等しく配置された仕組みの、磯子区の担当分がいそピヨです。
「いそピヨ」の基本情報
横浜市の案内資料「でかけてみよう!親子の居場所」および磯子区の記者発表資料に記載されている内容は次のとおりです。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 名称 | 横浜市磯子区地域子育て支援拠点「いそピヨ」 |
| 所在地 | 磯子区森1-7-10 トワイシア横濱磯子 2階 |
| 電話 | 045-750-1322 |
| ファクス | 045-750-1323 |
| 開所日 | 火曜~土曜(祝日等除く) |
| 開所時間 | 9:30~15:30 |
これとは別に、「横浜子育てパートナー予約・相談専用ダイヤル」として045-750-1324が記載されています。
対象は、磯子区の案内によれば「0歳児から未就学児のお子さんとその保護者や妊婦さんとその家族」です。
18区に1か所ずつ、というのはどういうことか
横浜市の地域子育て支援拠点のページには、区ごとの拠点一覧が掲載されています。そこに載っている区を数えると、青葉・旭・泉・磯子・神奈川・金沢・港南・港北・栄・瀬谷・都筑・鶴見・戸塚・中・西・保土ケ谷・緑・南の18区。拠点が1つも載っていない区はありません。そして各区のメインの拠点は1つずつです。
一覧に載っている拠点名は、たとえば次のとおりです(すべて同ページの記載)。
- 磯子区:いそピヨ
- 港北区:どろっぷ
- 中区:のんびりんこ
- 西区:スマイル・ポート
- 南区:はぐはぐの樹
- 金沢区:とことこ
- 泉区:すきっぷ
- 栄区:にこりんく
- 瀬谷区:にこてらす
- 青葉区:ラフール
- 緑区:いっぽ
- 保土ケ谷区:こっころ
区によっては、メインの拠点に加えて「サテライト」が置かれています。一覧でサテライトの記載が確認できるのは青葉区・旭区・神奈川区・港南区・港北区・都筑区・鶴見区・戸塚区・保土ケ谷区・緑区です。磯子区にはサテライトの記載はなく、いそピヨの1か所です。
拠点そのものの性格については、横浜市はこう書いています。
地域子育て支援拠点は、就学前の子どもとその保護者が遊び、交流するスペースの提供、子育て相談、子育て情報の提供などを行う子育て支援の拠点で、利用登録のうえ、無料で利用いただける施設です。
相談を担当するスタッフには「横浜子育てパートナー」という名称が付けられています。これは横浜市が拠点に置いている専任の相談役で、いそピヨにも専用ダイヤルがあります。
磯子区の説明では、拠点の役割はもう少し広く書かれています。
親子の居場所の提供、子育てに関する相談、子育てに関する情報の提供のほか、子育て支援者のネットワークづくり、子育て支援の人材育成、地域の中での子どもの預かり合いの促進などに取り組む、地域の子育て支援の総合的な施設
つまり、親子が遊びに行く場所であると同時に、その区の子育て支援の担い手を育てる拠点でもある、という位置づけです。
運営しているのは誰か
磯子区は公募型プロポーザル方式で運営法人を選定しており、選ばれたのは社会福祉法人 青い鳥です。運営期間は令和7年4月1日から令和12年3月31日までの5年間と記載されています。
拠点は市の直営ではなく、5年単位で法人に委ねられている、ということです。
昔と今:火~土だったいそピヨが、日曜も開くようになった
いそピヨは長く火曜から土曜の開所でした。磯子区の説明にはこうあります。
いそピヨは、通常火曜日から土曜日(祝日等を除く)を開所日としていますが
その上で、令和7年度から変化が起きました。
令和7年度から、利用者の皆様の声にお応えし、「Sunday いそピヨ」として日曜日開所を開始しました。
記者発表資料によれば、令和7年度の「Sunday いそピヨ」は年10回。実施日は5月18日、6月8日、7月13日、8月17日、10月26日、11月16日、12月14日、令和8年1月25日、2月15日、3月15日です。内容は「おやこ歯っぴー教室」「パパと一緒に小児救急法」「プラレールであそぼう!」「みんなで遊ぼうトミカの日」「パパと一緒におはなし会」「双子ちゃん三つ子ちゃんの会」「パパを楽しもう@いそピヨ」「保育士さんとあそぼう!」「パパと一緒に親子体操」「磯子区ほのぼの子育て講座」。開所時間は「原則9時30分~15時30分」で、イベント・講座の開始時刻は異なると書かれています。
平日しか開いていない場所は、平日に働いている親には事実上使えません。「これまでなかなか来られなかったパパたちも参加しやすい」と磯子区が明記していることからも、日曜開所は誰を想定した変更だったのかがわかります。これが、いそピヨにおける昔と今のいちばん大きな差です。
他の政令市と比べると
同じ政令指定都市でも、拠点の置き方は同じではありません。
大阪市は、地域子育て支援拠点事業について次のように書いています。
令和8年4月1日現在、大阪市内147か所で実施しています(センター型:33か所、ひろば型:114か所)
大阪市は多数の小規模拠点を面的に敷き詰める形です。対して横浜市は、区という行政単位に対して「その区の総合拠点」を1つ据える形をとっています。いそピヨが「磯子区の」拠点と名乗り、区の子育て支援者のネットワークづくりや人材育成まで担っているのは、この設計の違いから来ています。数を比べるのではなく、1か所あたりに持たせている役割の重さが違う、と読むのが正確です。
国の制度としての位置づけ
地域子育て支援拠点事業は、横浜市が独自に始めたものではなく国の事業です。こども家庭庁の資料によれば、令和5年度の実施か所数は合計8,016か所。内訳は一般型6,963か所、連携型1,053か所です。
一般型と連携型の定義は次のとおりです。
一般型:公共施設や空き店舗、保育所等に常設の地域の子育て拠点を設け、地域の子育て支援機能の充実を図る取組を実施
連携型:児童館等の児童福祉施設等多様な子育て支援に関する施設に親子が集う場を設け、子育て支援のための取組を実施
そして基本事業として4つが挙げられています。
- 子育て親子の交流の場の提供と交流の促進
- 子育て等に関する相談、援助の実施
- 地域の子育て関連情報の提供
- 子育て及び子育て支援に関する講習等の実施
いそピヨの説明にある「居場所」「相談」「情報提供」「講座」は、この4つの基本事業にそのまま対応しています。
なぜこの事業が要るとされているのか
こども家庭庁は、この事業の前提として次の事実を挙げています。
3歳未満児の約6~7割は家庭で子育て
保育所に通っていない乳幼児のほうが多数派である、ということです。あわせて課題として、核家族化、地域のつながりの希薄化、自分の生まれ育った地域以外での子育ての増加、男性の子育てへの関わりが少ないこと、児童数の減少が挙げられています。
保育所は「通っている家庭」しか支えません。通っていない多数派の親子が孤立しないための受け皿が要る——これが拠点事業の出発点です。いそピヨが妊婦とその家族まで対象に含めているのも、同じ発想の延長にあります。
区役所側の窓口
磯子区で子育て関連の手続き・相談を所管しているのは、磯子区福祉保健センターこども家庭支援課です。磯子区は「磯子区子育て応援マップ いそっこマップ」(令和6年10月発行)も出しており、乳幼児期から未就学の子ども向けの子育て関連施設・遊び場所・相談会場を紹介しています。配布は「こんにちは赤ちゃん訪問」時の個別配布、または区役所5階52番窓口(こども家庭支援課)です。マップの各ページの2次元コードから最新情報にアクセスできると案内されています。
出典
- 地域子育て支援拠点|横浜市(一次情報。18区の拠点一覧、拠点の定義、無料・利用登録制、「横浜子育てパートナー」の出典)
- 横浜市磯子区地域子育て支援拠点「いそピヨ」について|横浜市磯子区(一次情報。いそピヨの正式名称、対象者、火曜~土曜の開所、Sunday いそピヨ開始の出典)
- 磯子区地域子育て支援拠点の次期運営法人を募集します|横浜市磯子区(一次情報。運営法人「社会福祉法人 青い鳥」、運営期間、拠点の役割の記述の出典)
- 「Sunday いそピヨ」が始まります!~地域子育て支援拠点「いそピヨ」が日曜日もオープン~|横浜市(一次情報。記者発表そのもの。所管課名の出典)
- 「Sunday いそピヨ」記者発表資料(PDF)|横浜市(一次情報。年10回という回数、10回分の実施日、各回の内容、原則9時30分~15時30分の出典)
- でかけてみよう!親子の居場所&子どもの一時預かり情報(PDF)|横浜市(一次情報。いそピヨの住所、電話、ファクス、開所曜日・時間、相談専用ダイヤルの出典)
- 地域子育て支援拠点事業について|こども家庭庁(一次情報。国の事業であることの出典)
- 地域子育て支援拠点事業の実施か所数の推移【事業類型別】(PDF)|こども家庭庁(一次情報。令和5年度8,016か所、一般型6,963か所、連携型1,053か所の出典)
- 地域子育て支援拠点事業(施策の目的・事業内容)(PDF)|こども家庭庁(一次情報。「3歳未満児の約6~7割は家庭で子育て」、背景の課題、基本事業4項目、一般型・連携型の定義の出典)
- 地域子育て支援拠点事業(地域子育て支援センター、つどいの広場)|大阪市(一次情報。大阪市147か所、センター型33か所、ひろば型114か所の出典)
- 磯子区子育て応援マップ いそっこマップ|横浜市磯子区(一次情報。令和6年10月発行、掲載内容、配布方法の出典)
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