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栄区の人口は11万9144人で18区中17位。市内最少は西区である


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栄区は横浜市18区のなかで人口が最も少ない区だと語られることがあるが、令和7年国勢調査速報値では栄区は18区中17位であり、最少は西区である。本稿では人口・世帯数・面積・高齢化率という基礎数値を、年次と定義を明示したうえで一次情報から示す。あわせて区内の鉄道駅、地域包括ケアの窓口、公共施設と自然の公式名称を確認する。

人口は18区で17番目である。最少の区ではない

横浜市が令和8年4月30日に公表した記者発表資料「令和7年国勢調査結果速報と住民基本台帳に基づく人口動態」によれば、令和7年国勢調査速報値(令和7年10月1日現在)の栄区の人口は11万9144人である。

18区の数値を並べると、最も少ないのは西区の10万8115人であり、次いで栄区の11万9144人、瀬谷区の12万408人と続く。したがって栄区は18区中17位であって、市内最少ではない。区の面積が小さく、市街地が本郷台駅周辺と丘陵地の住宅地に分かれていることから最少と受け取られやすいが、統計上はそうではない。

栄区自身が発行する「データでみる栄区(栄区統計要覧)2026年」も、人口の順位を18区中17位と記している。国勢調査(令和7年10月1日現在)と栄区統計要覧(令和7年9月1日現在、住民基本台帳)は調査系列が異なるため人数そのものは一致しないが、17位という位置づけは両者で一致している。

世帯数は同じ令和7年国勢調査速報値で5万3291世帯である。面積は18.55平方キロメートル(令和5年7月5日現在、栄区統計要覧2026年)である。なお面積の18区内順位は資料からの読み取りが安定しなかったため、本稿では順位を示さず数値のみを記す。

市全体では、令和7年国勢調査速報値の人口は375万4840人で、令和2年の377万7491人から2万2651人(0.6パーセント)の減少である。栄区は同じ期間に12万194人から11万9144人へ1050人(0.9パーセント)減っており、市平均をやや上回る減少率である。

人口のピークは平成22年である。国勢調査で追える15年

栄区統計要覧2026年には、国勢調査による栄区の人口推移が掲載されている。国勢調査どうしで接続できる年に限って追うと、平成22年(2010年)の12万4866人が最も多く、平成27年(2015年)12万2171人、令和2年(2020年)12万194人、令和7年(2025年)速報値11万9144人と推移している。

ピークの平成22年から令和7年速報値までの15年間で5722人、率にして4.6パーセントの減少である。減少幅は平成22年から平成27年の5年間が最も大きく、その後は縮小している。

なお栄区は昭和61年(1986年)に戸塚区から分区して成立した区である。分区前の数値は当時の区域を遡って集計したものであり、分区をまたぐ差分計算は行わない。本稿で扱う推移はいずれも分区後の国勢調査どうしの比較である。また令和7年の数値は速報値であり、総務省統計局が公表する確定値と相違する場合がある点は横浜市自身が注記している。

高齢化率は30.8パーセントである。相談窓口は区内7か所にある

栄区統計要覧2026年によれば、栄区の高齢化率は30.8パーセント(令和7年9月30日現在、住民基本台帳による「行政区・町丁、年齢、男女別人口」)である。同要覧の高齢分野の頁では30.83パーセントと小数第2位まで記載されている。

高齢化率については、横浜市の別系列である推計人口(1月1日現在)でも区別の老年人口割合が公表されており、基準日と定義が異なるため数値は一致しない。系列をまたいだ順位づけは成立しないため、本稿では高齢化率の18区内順位は示さず、系列と基準日を明記した値のみを扱う。

高齢化率が高いことは、生活支援や医療・介護の相談を身近で受けられる体制がどれだけ整っているかという論点につながる。横浜市では福祉・保健の身近な相談窓口として地域ケアプラザを置き、各館に地域包括支援センターを併設している。栄区の公式ページ「栄区地域ケアプラザ紹介」で確認できる区内の施設は、横浜市豊田地域ケアプラザ、横浜市笠間地域ケアプラザ、横浜市小菅ケ谷地域ケアプラザ、横浜市本郷台駅前地域ケアプラザ、横浜市中野地域ケアプラザ、横浜市桂台地域ケアプラザ、横浜市野七里地域ケアプラザの7か所である。人口約11万9千人の区に7か所が配置されている計算になる。

区内のJR駅は本郷台駅である。移動を地域でつくる市の制度がある

JR東日本の駅情報によれば、本郷台駅の所在地は神奈川県横浜市栄区小菅ケ谷1丁目であり、路線は京浜東北線・根岸線と表示されている。栄区統計要覧2026年は都心部へのアクセスについて、JR東日本の東海道線または根岸線を利用し、大船駅および本郷台駅まで約20分から30分と記している。大船駅は隣接する鎌倉市側に駅本屋があり、栄区の生活圏の玄関口として併記されている。

「区内の鉄道駅は本郷台駅のみ」という言い方を見かけることがあるが、鉄道事業者の公式資料および区の公式資料のいずれからも、区内の駅数を一義的に確定できる記載を確認できなかった。したがって本稿では駅数の断定は行わず、本郷台駅が栄区内に所在するJRの駅であるという確認できた事実にとどめる。

鉄道駅から離れた住宅地では、日常の移動をどう確保するかが課題になる。横浜市には横浜市地域交通サポート事業があり、都市整備局交通政策部地域交通推進課が所管している。通院や買い物など生活に密着した地域交通の導入に向けて地域が主体的に取り組む場合に、市が技術的な支援や実証運行・本格運行への補助を行う仕組みである。坂の多い地区や駅から離れた地区が想定されており、地域が発意して市が伴走する形をとる点が特徴である。

施設と自然は公式名称で確認する

区の中心的な文化施設は横浜市栄区民文化センターリリスである。所在地は横浜市栄区小菅ケ谷1-2-1で、本郷台駅から徒歩圏にある。区の窓口・施設案内のページからは、栄公会堂、栄スポーツセンター、老人福祉センター横浜市翠風荘、SAKAESTA、千秀センターが確認できる。栄区役所の所在地は横浜市栄区桂町303-19である。

自然では、いたち川が区を東西に流れている。横浜市の河川紹介によれば、いたち川は二級河川で境川水系に属し、管理延長は7180メートル、栄区飯島町で柏尾川に合流する。栄区の公式ページはいたち川を「栄区のシンボルリバー」と紹介しており、上流部は自然の川らしさを残し、下流側は両岸がプロムナードなどに整備されていると説明している。

区の南東部には横浜自然観察の森・自然観察センターがある。所在地は横浜市栄区上郷町1562-1で、植物や昆虫、野鳥を観察できる施設として横浜市が案内している。

こうした施設名や河川の区分は、集約ページや民間サイトでは表記が揺れることがある。手続きや問い合わせの際は、区の公式ページに記載された名称と連絡先を確認するのが確実である。

出典

情報確認日 2026-08-02。本稿の数値は上記の各ページに記載された年次・基準日・定義のとおりに引用している。国勢調査、住民基本台帳、推計人口は調査系列が異なるため、系列をまたいだ比較や順位づけは行っていない。令和7年国勢調査の数値は速報値であり、後日公表される確定値と相違する場合がある。制度の運用や施設の利用条件は変更されることがあるため、手続きの際は各公式ページで最新の情報を確認されたい。