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瀬谷区の鉄道駅は相鉄本線の2駅。どちらにもJR・東急への直通列車が停まる


この記事が答えること

横浜市瀬谷区にある鉄道駅の数と路線、停車する列車の種別を、鉄道事業者と横浜市の公式ページで確認する。あわせて区の人口・面積、バス、地域交通制度、旧上瀬谷通信施設地区の「新たな交通」の現在地を整理する。決まっていることと検討中のことは分けて書く。

区内の鉄道は相鉄本線のみ。駅は瀬谷駅と三ツ境駅の2つ

相模鉄道の公式サイトの駅一覧によれば、相鉄本線は横浜駅から海老名駅までの18駅で構成される。このうち瀬谷区内にあるのは三ツ境駅と瀬谷駅の2駅である。三ツ境駅の公式ページには所在地として「神奈川県横浜市瀬谷区」と記されている。

横浜市都市計画マスタープランの瀬谷区プランは、この鉄道の来歴をこう記している。「1926(大正15)年に神中鉄道(現相模鉄道本線)が運行開始し、瀬谷駅、二ツ橋駅(1944(昭和19)年廃止)、三ツ境駅が設置されました」。区より先に鉄道があった。横浜市の「区の変遷」ページによれば瀬谷区の誕生は昭和44(1969)年10月1日、戸塚区の再編成による。横浜市が現在の18区になったのは平成6(1994)年11月6日である。

2駅に停まる列車には、JR線直通と東急線直通がある

「1路線しかない」という事実だけを見ると行き先も1方向のように思えるが、停車する列車の種別を見ると様子が変わる。相模鉄道の公式駅ページによれば、瀬谷駅と三ツ境駅にはいずれも「通勤急行、快速、東急東横線直通 各停、東急目黒線直通 各停、JR線直通 各停、各停」が停車する。2駅とも、JR線へ直通する列車と東急線へ直通する列車の両方が停まるということである。

瀬谷区の公式ページ「瀬谷に住む5つのメリット② -通勤通学部門-」も、瀬谷駅からJR新宿駅・JR渋谷駅・東急目黒駅・東急渋谷駅への直通での移動を案内し、相鉄線の運転間隔を「日中は約10分間隔、朝ラッシュ時は5~8分間隔で電車が来る」と記す。相鉄・JR直通線そのものは、相模鉄道の運賃資料では「相鉄線 西谷駅~羽沢横浜国大駅、営業キロ2.1km」の区間と説明されている。

大和で小田急、藤沢で3路線。乗換で行き先は広がる

相模鉄道の大和駅公式ページは、鉄道の乗換路線として小田急江ノ島線を挙げている。瀬谷駅から相鉄本線で1駅先が大和駅であり、ここが相鉄と小田急の接点になる。

その先の藤沢駅について、藤沢市は小田急藤沢駅の2階改札口(橋上駅舎)を2026年1月24日から使用開始したと発表し、「小田急江ノ島線・JR東海道線・江ノ島電鉄線の鉄道3線の乗り換えが同一フロアで可能になる」と説明している。相鉄本線で大和まで出て小田急江ノ島線に乗り換えれば、藤沢でさらに3路線へ接続できる。

横浜方面へは相鉄本線が2駅から直結している。区内2駅という数は多くないが、その2駅が横浜・都心・湘南の3方向に開いた結節点になっている。なお各駅までの所要時間は、鉄道事業者の公式サイトで数値を二重に確認できなかったため本記事では扱わない。

面積17.17平方キロメートル、人口12万人。18区の中での位置

横浜市統計書の「面積、東西南北端及び最高地」(2025年)によれば、瀬谷区の面積は17.17平方キロメートルである。同じ表に載る18区の面積を並べると、瀬谷区より小さいのは西区(7.03)と南区(12.65)の2区だけで、瀬谷区は18区中16番目、小さいほうから3番目にあたる。区の統計要覧も平成21年時点で「18区中16番目」と記しており、この位置づけは長く変わっていない。横浜市全体の面積は438.23平方キロメートルである。

人口は、横浜市人口ニュースNo.1199(令和8年7月1日現在)で瀬谷区が120,092人、54,056世帯。同時点の横浜市全体は3,758,990人である。区の基本データページは令和7年10月1日現在の人口を120,887人としている。

推移についても公式資料に記述がある。瀬谷区プランは「瀬谷区の人口は2005(平成17)年頃に約12.7万人となり、以後は減少傾向に転換しました」と記し、2035年までに総人口が約11万人となる見込みを示す。面積が小さく、人口はピークを過ぎている。この2つが、区の交通を考えるときの前提になる。

バスは相鉄バスと神奈川中央交通。地域交通の制度は「駅800メートル」が基準

区内のバスについては、区の施設案内が具体的である。瀬谷区役所の「アクセス・駐車場」ページは最寄りを相鉄線三ツ境駅から徒歩10分とし、神奈川中央交通バスで「富士見通り商店街」または「瀬谷警察署前」下車と案内する。瀬谷区民活動センターの利用概要ページは、三ツ境駅から徒歩約12分に加え、相鉄バスの「南瀬谷小学校行き」「ニュータウン南瀬谷行き」で「中丸」下車と案内する。相模鉄道の駅ページでも、乗換のバス事業者は神奈川中央交通と相鉄バスである。

横浜市には、駅やバス停から離れた地域の移動手段を増やす制度がある。「横浜市みんなのおでかけ交通事業」がそれで、市は対象を「道路距離で駅から800メートル、バス停から300メートルを基準として道路勾配による影響を考慮した距離の圏内から外れる地域」と定義し、令和7年度に制度を開始して4年間で公共交通圏域外の半減を目指すとしている。感覚ではなく距離で判定される点が重要である。

ただし、この事業の「取組地区一覧」に2026年8月2日時点で瀬谷区の地区は掲載されていない。前身にあたる横浜市地域交通サポート事業の一覧でも同様である。これは掲載がないという事実にとどまり、それ以上の評価を含むものではない。

旧上瀬谷通信施設で決まっていること、決まっていないこと

区の北部にある旧上瀬谷通信施設地区では、2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)が開かれる。開催期間は2027年3月19日から9月26日まで。博覧会の公式サイト、瀬谷区の公式ページ、市の「旧上瀬谷通信施設地区まちづくりニュース」第10号のいずれも同じ日付を示している。会場は公式サイトの表記で「横浜・上瀬谷」、まちづくりニュースは「旧上瀬谷通信施設地区のうち、将来、『防災・公園地区』となる場所を中心に開催」と説明する。

交通については、横浜市が「新たな交通(瀬谷バス専用道線)整備事業」を進めている。令和8年1月16日・17日の事業説明会資料によれば、区間は瀬谷区中央から瀬谷区瀬谷町、計画区域は約2.7キロメートル(地下式 約1.7キロメートル、地表式 約1.0キロメートル)で、供用は「2030年代前半目標」とされる。令和6年2月13日の市会委員会報告資料も、令和6年度から基本設計に着手し2030年代前半の供用開始を目指すとしている。同資料は、次世代技術(自動運転・隊列走行)を活用したバスや、連節バス最大3台の隊列走行を検討中と説明する。ここは検討段階であり、決定事項ではない。

一方で、瀬谷区に新たな鉄道が通ることは決まっていない。横浜市の「横浜市における鉄道計画」ページに位置づけられているのは、高速鉄道3号線の延伸(あざみ野~新百合ヶ丘)、横浜環状鉄道の新設、東海道貨物支線の貨客併用化の3つで、瀬谷区への鉄道延伸や相鉄いずみ野線を区内へ延ばす計画は挙げられていない。バス専用道は事業として動き、鉄道は計画に載っていない。この区別は押さえておきたい。

出典

情報確認日 2026-08-02。統計値・事業の進捗・ダイヤは更新される。運行状況、時刻、運賃は各鉄道・バス事業者の公式案内で、事業の最新状況は横浜市の各事業ページで確認してほしい。本記事は特定の地域の優劣を論じるものではなく、公表資料に記載のある事実を整理したものである。