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戸塚区の面積は35.79平方キロで18区最大。宿場町の印象より駅への距離が効く


この記事が答えること

戸塚区の面積・人口・世帯数を横浜市の一次統計で確認し、全18区のなかでの位置を示す。東海道の宿場から鉄道駅を核とする市街地へ変わった過程と、二度の分区で区域が変わった経緯を公式記録でたどる。区内の鉄道と、区が自ら公表している施設の公式名称も併せて挙げる。

面積35.79平方キロメートル、18区で最も広い

戸塚区の面積は35.79平方キロメートルであり、横浜市域の8.2パーセントを占める。18区のなかで1番広い区である(令和7年1月1日現在。戸塚区「データでみる戸塚 区勢統計要覧2025」)。

「戸塚」と聞いて東海道の宿場町を思い浮かべる人は多い。宿場という語は、街道沿いに家並みが連なる細長い一点集中の町を想像させる。しかし統計上の戸塚区の第一の特徴は、その広さである。横浜市の都市計画マスタープラン戸塚区プランも「区の面積は35.7k㎡あり、18区中で1番広い区です」と記しており、区自身の統計要覧と一致する。

広いということは、同じ「戸塚区内」でも住む場所によって最寄り駅も地形も生活動線も違うということである。区名だけで暮らしを想像すると、実態を取り違えやすい。

人口280,969人は18区で4番目、世帯数は5年前より増えている

令和7年国勢調査の速報値(令和7年10月1日現在、横浜市集計)によると、戸塚区の人口は280,969人、世帯数は123,726世帯である。令和2年の283,709人・122,053世帯と比べると、人口は2,740人の減少(マイナス1.0パーセント)、世帯数は1.4パーセントの増加となっている。人が減っても世帯が増えるのは、1世帯当たりの人数が小さくなっているためである。横浜市全体では3,754,840人・1,792,729世帯、1世帯当たり人員は2.09人である。

人口規模でみると、戸塚区は港北区(363,645人)、青葉区(307,249人)、鶴見区(296,717人)に次いで18区中4番目である。18区のうち人口が増えたのは6区で、戸塚区は減った側に入る。面積が最も広く、人口が4番目という組み合わせが、この区の性格を決めている。

1939年の区制施行と、二度の分区

横浜市の「区の変遷」によれば、戸塚区は昭和14(1939)年4月1日、鎌倉郡の一部を編入して新設された。区の年表「戸塚区のあゆみ」は、このときの区の人口を約36,000人、世帯数を約6,000世帯と記す。

その後、区域は二度縮んでいる。昭和44(1969)年10月1日に南区・保土ケ谷区・港北区・戸塚区が再編成され、それぞれ港南区・旭区・緑区・瀬谷区が新設された。戸塚区から分かれたのが瀬谷区である。さらに昭和61(1986)年11月3日、戸塚区が再編成されて泉区と栄区が新設された。

この経緯は数値の読み方に直結する。「戸塚区のあゆみ」は昭和50(1975)年について「戸塚区の人口が全国の政令指定都市行政区の中で最大となる(339,421人で福岡市西区を抜く)」と記録している。現在の280,969人と並べれば大きく減ったように見えるが、その後に泉区と栄区が分かれており、区域そのものが違う。同じ区域どうしで比べられるのは、令和2年と令和7年の国勢調査のように接続できる年に限られる。

宿場から鉄道駅の街へ

戸塚区の公式ページ「旧東海道戸塚宿」は、戸塚宿を「起点の日本橋から数えて5番目の宿場町」と説明し、成立を慶長9(1604)年としている。隣接する宿より3年遅れての成立であった。同じ内容は、市が公開する戸塚宿の散策パンフレットにも記されている。

街の核が移るのは明治以降である。「戸塚区のあゆみ」は明治20(1887)年に「東海道線開通により戸塚駅設置」と記す。街道の宿場が、鉄道駅を中心とする市街地へ置き換わっていく起点がここにある。昭和55(1980)年に東戸塚駅が開業し、昭和62(1987)年に地下鉄戸塚駅が開業、平成11(1999)年には地下鉄戸塚駅から湘南台駅までが開通した。宿場町という来歴と、鉄道駅を核とする住宅地という現在は、断絶ではなく百年以上かけた連続である。

区内の鉄道は南北のJR、東西のブルーライン

都市計画マスタープラン戸塚区プランは、区の交通の骨格を「南北にJR東海道線・横須賀線が、東西に市営地下鉄ブルーラインが通り」と表現し、「戸塚区内には、JR戸塚駅と東戸塚駅、市営地下鉄戸塚駅と舞岡駅があります」と記している。35.79平方キロメートルという広さに対して、区内の鉄道駅は4つである。

つまり戸塚区で暮らすとき、駅そのものの数は多くない。広さと駅の数の関係が、バスや自転車の使い方を含めた生活の組み立てを左右する。冒頭の見出しで「駅への距離が効く」と書いたのは、この意味においてである。

区が公表している施設の名称

戸塚区の「指定管理者が管理運営する施設一覧」には、戸塚公会堂、戸塚区民文化センター さくらプラザ、戸塚スポーツセンター、戸塚地区センター、東戸塚地区センター、大正地区センター、踊場地区センター、上矢部地区センター、舞岡地区センター、戸塚柏桜荘、倉田コミュニティハウス、こどもログハウスが挙がっている。区民文化センターの正式名称は「戸塚区民文化センター」であり、区の一覧では愛称を添えて「戸塚区民文化センター さくらプラザ」と表記されている。施設を調べるときは、この区自身の一覧で名称を確かめるのが確実である。

窓口となる戸塚区役所の所在地は「〒244-0003 横浜市戸塚区戸塚町16番地17」、代表電話は045-866-8484である。開庁時間は「月曜日から金曜日午前8時45分から午後5時まで」で、祝休日と12月29日から1月3日は除く。

出典

情報確認日 2026-08-02。国勢調査の数値は令和7年10月1日現在の速報値であり、確定値で変わることがある。面積は令和7年1月1日現在の区勢統計要覧による。推計人口・住民基本台帳人口と国勢調査は系列が異なるため、本記事では混在させていない。制度・施設・窓口の最新情報は各リンク先で確認されたい。