速報一覧 →
Last updated on

鶴見区の外国人住民は19,445人で18区2位。子育て支援は多言語で届く


この記事が答えること

鶴見区の人口と外国人住民数が横浜市18区のなかでどの位置にあるかを、公表統計の数値で示す。区の子育ての窓口がどこにあり、何を扱うのかを整理する。外国語や「やさしい日本語」による支援が、どの制度に基づいて用意されているのかを確認する。

人口296,717人。鶴見区は18区で3番目に大きい

令和7年国勢調査の速報値(令和7年10月1日現在、横浜市集計)によれば、鶴見区の人口は296,717人、世帯数は148,298世帯である。横浜市全体は3,754,840人で、区別では港北区の363,645人、青葉区の307,249人に次ぐ3位にあたる。京浜工業地帯の一角という産業のイメージで語られやすい区だが、規模のうえでは市内有数の居住地である。

読み進めるうえで一点、前置きが要る。以下で扱う人口は国勢調査(令和7年10月1日現在)、外国人住民数は住民基本台帳(各月末日現在)に基づく。系列も基準日も異なるため、両者を突き合わせて割合を出すことはできない。本稿でも、そうした計算は行わない。

外国人住民は19,445人。中区に次いで18区で2番目に多い

横浜市が公開するオープンデータ「外国人人口-行政区」(住民基本台帳、令和8年6月30日現在)では、鶴見区の外国人住民は19,445人である。市内18区の合計は143,889人で、鶴見区はその約13.5%を占める。区別では中区の19,672人に次ぐ2位で、3位の南区(15,287人)とは4,000人以上の差がある。

「横浜で外国人が多いのは中華街のある中区」という通念は、18区の数値で見ると半分しか当たっていない。中区と鶴見区はほぼ並んでおり、その差は約230人にすぎない。

2年半で4,238人増。同じ系列でたどった鶴見区の推移

系列をそろえて比較する。同じ住民基本台帳のオープンデータで令和5年12月31日現在をみると、鶴見区の外国人住民は15,207人であった。令和8年6月30日現在の19,445人まで、2年半で4,238人増えたことになる。市全体も同期間に115,973人から143,889人へ増えており、鶴見区だけの動きではない。

区自身の分析もある。「鶴見区多文化共生基本指針【令和6年度】」(令和6年5月策定)は、令和5年12月末時点で外国人住民が区人口の5.1%、約100の国・地域にわたると記し、保育・教育体制の確保を施策の柱の一つに挙げている。子育て支援の設計にこの前提が織り込まれている、ということである。

子育ての窓口は区役所3階、こども家庭支援課に集まっている

鶴見区福祉保健センターこども家庭支援課は、鶴見区役所3階4番窓口にある(〒230-0051 横浜市鶴見区鶴見中央三丁目20番1号)。母子健康手帳の交付や児童手当を扱うこども家庭係(045-510-1797)、乳幼児健診や子育て相談を扱うこども家庭支援担当、保育所に関することを扱う保育担当(045-510-1816)、放課後キッズクラブなどを扱う学校連携・こども担当に分かれている。

保育所等の利用申請も同課で受け付ける。郵送、窓口のほか、令和8年5月以降の年度途中申請では電子申請も利用できる。締切はいずれも必着であり、土曜・日曜の窓口では保育に関する手続きを扱わない点に注意が要る。

乳幼児健康診査については、横浜市が4か月児健康診査、1歳6か月児健康診査、3歳児健康診査、医療機関乳幼児健康診査を実施している。集団で行う健診の会場は各福祉保健センターで、対象の子どもには事前に案内が送られる。

地域子育て支援拠点は「わっくんひろば」である

鶴見区の地域子育て支援拠点は、鶴見区地域子育て支援拠点「わっくんひろば」である。就学前の子どもとその保護者が遊び、交流する場を提供するほか、子育て相談と情報提供を行い、地域の子育て支援に関わる人への研修も実施している。区は運営法人を令和5年度から令和9年度までの期間で選定している。問い合わせはこども家庭支援課(045-510-1797)が受ける。

多言語対応と「やさしい日本語」は、思いつきではなく制度である

横浜市多文化共生総合相談センターは、公益財団法人横浜市国際交流協会(YOKE)が運営し、12言語に対応する(045-222-1209、月曜から金曜の10時から16時)。日本語・英語・中国語・スペイン語は相談員と対面で相談でき、その他の言語は提携する通訳会社と音声・映像でつないで対応する。鶴見区内には鶴見国際交流ラウンジ(鶴見区鶴見中央1-31-2 シークレイン2F、045-511-5311)があり、多言語での生活情報提供と相談、日本語教室、通訳ボランティアの派遣を担う。区役所などの窓口には市民通訳ボランティア派遣制度もある。母子健康手帳には外国語版が用意されている。

保育の現場にも積み重ねがある。「鶴見区内保育園 多文化共生プロジェクト」は平成19年から保育士が企画運営し、中国語、韓国・朝鮮語、ポルトガル語、ベトナム語による多言語の育児冊子の作成や講演会を行ってきた。令和3年度には、保育で歌う手遊び歌をこの4言語で歌った動画を制作している。

背景には国の枠組みがある。出入国在留管理庁と文化庁は「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」を策定し、多言語翻訳・通訳と併せて「やさしい日本語」を用いることを、外国人への情報発信の基本として示している。窓口で言葉が通じるかどうかは個々の職員の善意の問題ではなく、制度として設計されている領域だということである。

出典

情報確認日 2026-08-02。人口は令和7年国勢調査の速報値(令和7年10月1日現在)、外国人住民数は住民基本台帳(各月末日現在)であり、系列が異なるため相互に割合を算出していない。速報値は確定値の公表により変わりうる。窓口の受付時間、申請の締切、健診日程は変更されることがあるため、手続きの前に区の公式ページで最新の内容を確認されたい。