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都筑区の年少人口比率は市内1位。自治会加入率は18区最下位である


この記事が答えること

都筑区の年少人口比率13.2%は横浜市18区で最も高く、同時に自治会町内会加入率54.8%は18区で最も低い。この二つの数字は、区域の約半分を占める港北ニュータウンの計画的開発と切り離せない。本記事は、区の人口構成、地下鉄2路線、公園と緑、区の公共施設を、横浜市とUR都市機構の一次情報で確認する。

年少人口比率13.2%は18区で最も高い

横浜市都筑区の人口は214,005人、世帯数は90,166世帯である(令和8年1月1日現在)。面積は27.87平方キロメートル。区が発行する統計冊子「統計で見るつづき」によれば、15歳未満が総人口に占める割合である年少人口比率は13.2%で、これは18区中第1位である(令和7年9月30日現在)。

横浜市統計情報課の集計でも同じ傾向が確認できる。令和7年1月1日現在の年齢別人口では、都筑区の0〜14歳の割合は13.6%で、これも18区で最も高い。年次と基準日が異なるため数値そのものは一致しないが、「18区で最も年少人口の割合が高い区」という位置づけは、時点の異なる二つの市統計で共通している。

ただし、平均年齢が市内で最も低いわけではない。「統計で見るつづき」の記載では都筑区の平均年齢は45.3歳で、低い順に18区中第4位である。若い区という印象は、平均年齢の順位ではなく、子どもの比率の高さに支えられていると読むのが正確である。

人口の推移も押さえておきたい。同冊子の推移表では、平成11年(1999年)の141,797人から令和8年(2026年)の214,005人へと増加している。一方、区が公開する「都筑区の概況」では、2020年国勢調査の約21万3千人に対し、2040年には約19万7千人になると推計されている。増加を続けてきた区が、今後は減少局面に入るという見通しである。

自治会町内会加入率54.8%は18区で最も低い

同じ冊子には、対照的な数字が載っている。都筑区の自治会町内会加入率は54.8%で、18区中第18位、つまり最下位である(令和7年4月1日現在)。

横浜市市民局が公表する加入率の推移によれば、市全体の加入率は令和7年で65.3%である。市全体も令和3年の69.4%から年々下がっているが、都筑区の54.8%はそれを10ポイント以上下回る。

計画的に整備された新しい街であり、子育て世帯が多い区であることと、地縁組織への加入率が高いこととは、別の事柄である。区名や港北ニュータウンのイメージから「コミュニティが整った街」と考えるならば、この数字は前提の修正を求めている。転入が多く、住民の入れ替わりがある区では、従来型の地縁組織に自動的に人が集まるわけではない。

港北ニュータウンの計画思想

都筑区は平成6年11月6日、港北区と緑区の分割によって誕生した。区域の約半分を港北ニュータウンが占める。

横浜市の資料によれば、港北ニュータウンは昭和40年に市の六大事業の一つに位置づけられ、開発の基本理念として「乱開発の防止」「都市農業の確立」「住民参加のまちづくり」「多機能複合的なまちづくり」の4点が掲げられた。全体面積は約2,530ヘクタール、うち土地区画整理事業による施行区域は約1,341ヘクタールである。施行者は独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)で、第一・第二地区は昭和49年度から平成17年度、中央地区は平成7年度から平成21年度にかけて実施された。

緑の骨格については、公式に名称がある。横浜市は、地区内の緑道を骨格として公園や民有地の斜面樹林などを連結させたオープンスペース計画を「グリーンマトリックスシステム」と呼び、保全された緑地は約90ヘクタールとしている。UR都市機構も同じ名称を用い、「公園や緑地を歩行者動線で結んだ『グリーンマトリックスシステム』の構築」と説明している。市と事業主体の双方が使う正式名称である。

「都市農業の確立」が理念に含まれていた点は、現在の区の姿にも表れている。区の概況によれば、都筑区には農業専用地区が多く指定され、総農家戸数は市内18区で第1位である。農家数は421戸(令和2年2月1日現在)。ニュータウンと農地が同居する区である。

地下鉄2路線とセンター北・センター南

都筑区の鉄道は横浜市営地下鉄である。横浜市交通局の資料によれば、ブルーラインは横浜市高速鉄道1号線・3号線にあたり、あざみ野から湘南台までの全長40.4キロメートル、32駅で、昭和47年12月に開業した。グリーンラインは4号線にあたり、中山から日吉までの13.0キロメートル、10駅で、平成20年3月に開業している。

この2路線はセンター北駅とセンター南駅で接続する。交通局は、グリーンラインがこの2駅でブルーラインと接続し、東京・横浜方面へのアクセスを向上させたと説明している。都筑区役所も「市営地下鉄『センター南』駅下車 約450メートル(徒歩約6分)」と案内しており、区の中心はこの2駅周辺にある。区の概況では、主要な拠点駅としてセンター南駅、センター北駅、北山田駅、仲町台駅が挙げられている。

公園143か所、緑被率は18区中8位

「統計で見るつづき」によれば、都筑区の公園数は143、公園面積は1,627,668平方メートルである(令和7年3月31日現在)。

一方、緑の総量では市内で突出しているわけではない。同冊子の区別緑被状況では、都筑区の緑被率は30.0%、緑被地面積は837ヘクタールで、18区中第8位である(令和2年3月31日現在)。緑道と公園が計画的に配置されているため歩いて感じる緑は多いが、面積比でみれば市内の中位に位置する。グリーンマトリックスシステムの特徴は緑の量ではなく、緑道で公園や斜面樹林をつなぐ配置にあると理解するのが、数字に即した見方である。

区が用意する場は地区センター5館

区内の地区センターは5館である。横浜市都筑区の施設案内に掲載されているのは、都筑地区センター、中川西地区センター、仲町台地区センター、北山田地区センター、都田地区センターの5館である。

区民の活動を支える窓口としては、都筑区民活動センターが置かれている。横浜市市民協働推進センターの案内によれば、市民活動支援センターは18区すべてに設置されており、都筑区のものは「都筑区民活動センター」が正式名称である。

自治会町内会加入率が18区で最も低い区において、こうした施設や窓口が果たす役割は小さくない。地縁組織以外の入口から地域とつながる選択肢が、制度として用意されている。

出典

情報確認日 2026-08-02。本記事の数値はすべて上記の一次情報に記載されたものであり、基準日が指標ごとに異なる。統計は更新されるため、最新の値は各出典元で確認されたい。