横浜市の敬老特別乗車証(敬老パス):対象年齢・負担金・申請方法・使える交通機関を公式情報で整理
この記事が答えること
横浜市の敬老特別乗車証(敬老パス)について、誰が対象になり、年額いくらの負担金がかかり、どこに申請するのかを横浜市の公式ページの記載だけで整理する。あわせて、利用できる交通機関の範囲、令和4年10月に完了したICカードへの切り替え、運転免許証の自主返納者に対する無料交付の取扱いも扱う。金額や期限は公式ページに表として掲載されているものだけを転記し、確認できなかった事項は記載していない。
対象になるのは市内在住の70歳以上
横浜市の案内によると、敬老特別乗車証の対象は「市内にお住まいの70歳以上の希望される方」である。年齢に達すれば自動的に交付されるわけではなく、本人の申請が必要になる。ただし新たに70歳になる方については、市からおよそ3か月前に個別の案内が送付される。
敬老パスの有効期間は10月1日から翌年9月30日までの一年間で、以後は毎年の更新となる。
負担金は所得に応じた8区分
負担金は年額で、所得の状況に応じて次のとおり定められている。以下は横浜市のよくある質問ページに掲載されている区分と金額である。
- 身体障害者手帳1~4級、愛の手帳等級A1~B2など所定の要件に該当する方:無料
- 世帯員全員が市民税非課税の方および生活保護受給者:3,200円
- 本人が市民税非課税で同一世帯に課税者がいる方:4,000円
- 市民税課税で合計所得金額150万円未満:7,000円
- 市民税課税で合計所得金額150万円以上250万円未満:8,000円
- 市民税課税で合計所得金額250万円以上500万円未満:9,000円
- 市民税課税で合計所得金額500万円以上700万円未満:10,000円
- 市民税課税で合計所得金額700万円以上:20,500円
無料区分の要件は手帳の種類や等級によって細かく定められているため、該当しそうな場合は公式ページの記載を確認するのが確実である。
申請先は区役所の高齢・障害支援課
新規の申請先は、お住まいの区の区役所高齢・障害支援課である。市外から転入した方、または70歳以上ですでに対象年齢に達しているが敬老パスを持っていない方は、まず区役所高齢・障害支援課に連絡する。
手続きの方法は二通りある。ひとつは交付申請書に記入して返信用封筒で返送する郵送申請、もうひとつは必要書類を持参して区役所の窓口で行う申請である。
必要なものとして案内されているのは、マイナンバーカード・健康保険証・免許証などの本人確認書類である。横浜市外から転入した方は課税証明書が必要になる。代理人が申請する場合は、代理人と対象者それぞれの本人確認書類を用意する。
交付までにかかる期間は、負担金が有料の場合で一か月程度、無料の場合で2~3週間程度と案内されている。
更新の場合は、7月上旬頃に申請書が送付される。負担金の納期限は8月下旬または9月上旬で、支払いから有効期間の延長が反映されるまで最長3週間程度かかる。
令和4年10月にICカードへ完全移行
横浜市は令和4年10月から紙製の敬老パスを廃止し、専用のプラスチック製ICカードに変更している。
使い方は交通機関によって異なる。バスでは敬老パス専用の読取機にタッチする。地下鉄では乗車駅と下車駅の双方で、有人改札窓口に設置された敬老パス専用読取機にタッチする。
注意事項として、既存の自動改札機(磁気定期券や切符等の投入口)には絶対に入れないよう明記されている。ほかのICカードと一緒に携帯すると誤って読み取られる可能性がある点、深夜バスの利用時は割増運賃を現金で支払う必要がある点も案内されている。
使えるのは市営バス・地下鉄・シーサイドラインなど
公式ページに挙げられている利用対象は、横浜市営バス、横浜市営地下鉄全線、金沢シーサイドライン全線、市内民営バス路線(11社)、川崎市営バス一部区間である。
これに加えて、令和7年10月からは「おでかけシャトル」と呼ばれるワゴン型バスなどの地域公共交通が対象に加わった。こちらは無料ではなく、敬老パスの提示により通常運賃の半額程度で利用できる仕組みである。対象は旭区の四季めぐり号、戸塚区のこすずめ号、泉区のEバス、鶴見区ののるーとTSURUMI、南区のおでかけ号など12路線が挙げられている。
75歳以上の免許返納者には3年間の無料交付
令和7年4月1日以降、運転免許証を自主返納した75歳以上の方には、敬老パスが3年間無料で交付される制度が設けられている。対象は自主返納に限られ、失効や取り消しは対象外である。複数の免許を持っている場合はすべての返納が必要になる。
申請の流れは、まず警察署または運転免許センターで「申請による運転免許の取消通知書」を受け取り、これと本人確認書類(マイナンバーカード、介護保険証など)を区役所の高齢・障害支援課に持参する。申請期限は返納日から2回目に到来する9月30日までとされている。交付された敬老パスは特定記録郵便で自宅に郵送され、申請から約1か月程度かかる。
問い合わせ先
制度全般については敬老パス問合せダイヤル(電話0120-206-160、受付時間8時から19時まで、土日・祝日も受付)が設けられている。所管部署は健康福祉局高齢健康福祉部高齢健康福祉課(電話045-671-2406)である。
出典
- 横浜市「敬老特別乗車証(敬老パス)」 https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/fukushi-kaigo/koreisha-kaigo/kaigoyobo-kenkoudukuri-ikigai/ikigai-shakaisanka/keirou.html (一次情報。対象年齢、有効期間、ICカードの利用方法と注意事項、利用できる交通機関、更新時期、問合せダイヤルの出典)
- 横浜市「敬老パスの負担金について知りたい」 https://www.city.yokohama.lg.jp/faq/kukyoku/kenko/kenko-korei/20211015102802212.html (一次情報。所得段階別の負担金8区分の出典)
- 横浜市「敬老パスの交付を受けたいのだがどうすればいいのか。」 https://www.city.yokohama.lg.jp/faq/kukyoku/kenko/kenko-korei/20211015094948908.html (一次情報。申請先、申請方法、必要書類、交付までの期間の出典)
- 横浜市「敬老特別乗車証(敬老パス)の地域公共交通への拡大について」 https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/fukushi-kaigo/koreisha-kaigo/kaigoyobo-kenkoudukuri-ikigai/ikigai-shakaisanka/tikikotu.html (一次情報。おでかけシャトルの対象路線と運賃の取扱いの出典)
- 横浜市「敬老特別乗車証(敬老パス)の運転免許証自主返納者への無料交付」 https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/fukushi-kaigo/koreisha-kaigo/kaigoyobo-kenkoudukuri-ikigai/ikigai-shakaisanka/menkyo.html (一次情報。免許返納者への無料交付の要件と手続きの出典)
情報確認日 2026-08-01。制度や負担金は変更される場合があるため、申請前に上記の公式ページで最新の内容を確認してほしい。