虹は、太陽を背にした方向に出る
雨上がりに空を見回して、「虹はどっちに出るんだろう」と探したことはありませんか。
実は、探す方向にはかなり明確な手掛かりがあります。
太陽に背を向けてください。
気象庁によると、虹は太陽光が空気中の水滴に入り、屈折して折れ曲がり、水滴の中で反射し、再び外へ出て私たちの目に届くことで見える現象です。そのため、虹は太陽を背にした方向に現れます。
太陽の光は一色に見えますが、私たちが色として感じるさまざまな波長の光を含んでいます。水滴を通ると、色によって光の曲がり方が少しずつ違うため、色が分かれて見えます。
普通の虹では、外側が赤、内側がむらさきです。気象庁は、赤、だいだい、黄、緑、青、むらさきという並びを示しています。色の境界の感じ方には個人差があり、日本では藍を加えて「七色」と表現することもあります。
では、なぜ虹はまっすぐな色の帯ではなく、弧を描くのでしょう。
福岡管区気象台の解説では、雨粒の中で反射して出てくる光は、色ごとに特定の方向から目へ届きます。同じ条件を満たす雨粒が、見る人から一定の角度に並ぶため、本来は円を描く配置になります。地上からはその一部が見えるので、私たちは虹を弧として見ることが多いのです。
虹の見え方は雨粒にも左右されます。気象庁によれば、水滴が大きいほど色はくっきり見えます。
つまり虹探しは、運だけではありません。
雨が残っていて、反対側から太陽が差してきたら、太陽を背にして雨のある空を見る。
そのとき空に現れる色の弧は、水滴一つ一つが太陽の光を曲げ、返している結果です。
知ってから虹を見ると、「きれい」だけだった景色の中に、光の進み方まで見えてきます。